SUPER SIX EVO 整備等

作業日報

こんばんは。

スーパーシックスEVOの整備でお預かりです。

作業内容

  1. FD台座交換
  2. BBベアリング分解・洗浄・注油
  3. フォークコラムカット
  4. プレッシャーアンカー交換
  5. ヘッドパーツ洗浄・注油
  6. RDハンガー修正
  7. FD・RD変速調整

作業量が多い為、急ぎめで進めていたので画像が飛び飛びですが、


車両から取り外したFD台座です。
落車等による破損ではなく、ローラーを回した際の汗が蓄積した塩害による破損だそうです。


裏側には接着剤も付いていました。


FD台座の下は塗装されていない様です。


交換後です。


リベットで三点止めです。

FD台座は純正品をお持ち込み頂きまして、リベットも付属されていました。
フレームによっては特殊サイズのリベットが使用されている場合もある様ですので、純正品が付属されているのはとても助かります。

 

続いてセラミックスピードBBのベアリング分解・洗浄・注油です。


ベアリングのみ外しまして、分解・洗浄します。


ベアリングを組んで注油します。
セラミックスピードのBBには専用グリスが付属されているので、それもご持参頂きました。


片方のインナーボールレースにガジガジ傷が入っていました。

こちらのBBは新品購入後、ショップへ持ち込んで取り付けされたそうです。

なので可能性としては最初から傷の入っていた不良品か、もしくは取り付けの際にやや斜めの状態でガンガン叩き入れて付いたという可能性もありそうです。

というか、かなりピンポイントな横方向への傷なので、叩き入れたのだとしたら取り付け時に付いた可能性が高いかと思います。

今回ベアリングを外す際には叩かないタイプの工具を使用していますので、当店で付けてしまったという可能性はほぼありません。

ロードバイクに採用されているベアリングはアキシアル方向への負荷に対応していないモノも多いので、当店ではなるべく叩かないタイプの工具を使用する様にしていますが、ベアリングのサイズや周辺構造によってはどうしても叩かないと対応できないケースもあります。

セラミックスピードはリペアパーツも細かく販売されている様なのでインナーレースのみも入手できそうです。
いずれにせよ初期不良の可能性もある為、まずは購入元へ連絡されるそうです。

お客様と相談しまして、取り敢えず今回はこのままベアリングを組み、注油して取り付ける事になりました。

その後、フォークコラムカットとプレッシャーアンカー交換をして、ついでに汚れが溜まっていたヘッドパーツを洗浄・注油しまして、

特定のギア位置で勝手にチェーンがロー側にのぼってしまうとの事でしたので、確認したところディレイラーハンガーが曲がっていた為修正し、変速調整を行いました。

因みに、恐らくこれも塩害によるモノだと思われますが、FDのサポートボルトが完全に固着していました。

Di2なので薬液をぶっかけるのは憚れますし、直ぐには治せないレベルの為、今回は取り敢えずそのままでFD角度は手で調整しました。

作業を進めるに連れ幾つか問題が発覚しましたが、大きなトラブルになる前に発見できて良かったと思います。