BORA ONE 50 調整とバランス取り

ホイール 作業日報

こんばんは。

ボーラ50 クリンチャーのスポーク増し締めとバランス取りでお預かりしました。


画像は作業後。

確かに50mmハイトというのを考慮しても、特にフロントのスポークテンションは結構低めでした。

フロントは軽微な横振れとセンターズレ、スポークテンションは100kgfくらいまで上げたところでネジ山の限界に達してしまったスポークがあった為、それを基準にセンターと横振れを取りました。
リアは若干のセンターズレと激しめの縦振れがありました。

縦振れはG3組由来の、スポークで引っ張ってる部分とスポークが無い部分の落差なので仕方がないのですが、その落差が0.6mmも有りました。

結局スポークテンションを上げていくとその縦振れはどんどん大きくなってゆくので、あまりテンションをカンカンには張れないのですが、リアのスポークテンションもタイヤ無しの状態で120kgf、タイヤをハメると(勿論エアーを入れた状態)110kgf弱くらいでネジ山の限界に達したので縦振れの落差は0.6mm程度のままです。

C17のボーラ50クリンチャーの調整は今回がお初だったのですが、C15の50クリンチャーではここまで酷い縦振れの出る個体は(少なくとも私が触った中では)無かった様に思います。

ワイドリム化して、外周面の穴まで塞いだ分の重量増をフロントハブの小径化による軽量化だけでは賄えなかったので、リム自体もいくらかダイエットさせいで歪み(撓り)易くなっているようです。

この辺りはもっと沢山のボーラを見てみないと判断し兼ねます。

ウチのARP-40の超軽量リムも軽量故に歪み(撓り)易く、ゾンダハブなどを使ってG3で組むと同じ様な現象が出ますが、通常の左右同数スポークのハブや、オーソドックスな2:1だと等間隔でリムを引っ張れるのでこの歪み(撓り)は出ません。

因みにARP50のリムならG3組でスポークテンション限界まで張っても縦振れも横振れも通常の基準内で組めます。

因みにバランスウェイトはフロント6.2g、リア11.4gと、ボーラにしてはかなりズレが大きかったです。