303NSW チタンスポーク化

ホイール 作業日報 組み換え

こんばんは。

こちらは店舗移転を挟んだ上に中々ご来店の都合が付かず、ご依頼頂いてからかなり時間が経ってしまいましたが、ZIPP303NSWのチタンスポーク化モニター案件になります。


画像は作業後。

こちらのホイールは以前、ダルい乗り味とシュータッチが酷いので何とかならないかとお持ち込み頂き当店で調整したモノですが、当時はリアDS・NDS共に接触組に組み直してNDSは結線、スポークテンションの増し締めを行いまして、シュータッチも治まり乗り味も激的に良くなったとの事でしたが、今回チタンスポーク化で更に硬くなるのを期待されてモニターにご応募頂きました。

ZIPPのホイールはそもそものベース設計がトライアスロン用なので、本来はそんなホイールを重量級のパワー系ライダーがロードで使用して「乗り味が軟いから何とかして!」なんて言うのはもうクレーマーもいいトコロなのですが、基本設計などお構いなしにどんなホイールでも硬質な乗り味に変えてしまうチタンスポークの性能・性質をテストするには軟ホイール+重量級ライダーというのは、鴨がネギを背負いながらカセットコンロの上の土鍋で湯浴みをしているくらい好条件なモニターなワケです。

取り敢えず純正スポーク比で52.5gの減量となりましたが、軽量化はあくまで副産物です。

スポーク交換後、予備知識無しの状態で自走にてご帰宅された際の印象としては、レーゼロの様な感触との事でした。

スポークテンションも100kgfまでしか張れない軟質なホイールが見た目はそのままに、乗り味だけが硬質なホイールの代表格であるレーゼロの様になってしまうというのだから、よく考えたら魔法の様な話です。

取り敢えず今後は色んな条件で走行して頂いて、純正スポークとの比較データを集積してゆく感じになります。

因みに、NSWのハブに新型カーボンスポークが使用出来るかコッソリ確認したのですが、フロントは適合したものの、リアは残念ながら不適合となりました。