Shamal mille C17 スポーク交換 他

ホイール 作業日報

こんばんは。

シャマルミレのリアNDSスポークが2本変形してしまったとの事でお預かりしました。


画像は作業後。

交換用のスポーク2本もご一緒にお持込み頂いたのですが、フロント用だった為使用できず、改めてNDS用をお客様の方で入手して頂きました。

シャマルやレーゼロは、C15のモデルではフロントとNDSは共通でしたが、C17ではリム重量が増加した分フロントハブを小径化して全体での重量増を極力抑えるというウェイトバランスの悪化を誤魔化す為のスバラシイ企業努力があり、リアハブはそのままなのでスポーク長がフロントとNDSで異なります。

ネット通販などでは「何年式に対応」とかの記載は無いので、セルフでご用意する方は注意が必要です。
なるべく購入店などで手配してもらった方が確実です。

玉当たり調整と振れ取りもご依頼頂いておりまして、振れ取りに関してはスポークが変形する前の段階で振れが無くてスポークテンションが均一ならば、スポークを交換して他と同じテンションまで張れば振れは出ないのでラクなのですが、こちらの個体はスポーク交換後も縦横に大きく振れていました。

玉当たりはやや強めでしたが、まだ使用歴は浅い為か(状態からの推測)、ボールレースに良くないアタリもついておらず、この段階で調整できたのはラッキーです。


変形していたスポークです。
立体的にしっかりと曲がっています。


DSのニップルの真上で白く痕がついている所で僅かに歪みがあるのか0.1mm程凹んでいる様ですが、使用には全く問題ない程度です。

若干バラつきのあったスポークテンションを平均値辺りに揃えて、横振れ±0.1mm 縦振れ+0.1mm/-0.2mm(基本-0.1mmで、リムの継ぎ目と歪み疑惑の箇所で更に-0.1mm)、センターは0bar時で調整しました。

こちらのお客様は青森県から郵送でのご対応でしたが、本州最北端から遠く離れたウチの様な零細中の零細ショップにワザワザご依頼頂けるなんて有難い限りです。