CLX32 フロント ARP-35TLR 組み換え

ホイール 作業日報 組み換え

こんばんは。

こちらのお客様はご自身の車でCLX32のフロントホイールを轢いてリムを破損させてしまったそうで、フロントリム交換でお預かりしました。


画像は作業後。

当店の35TLRリムに交換しましたので、扱いとしてはARP-35TLRとなります。
組み換え後は543gとなりました。

純正リム 389g、35TLRリム385gだったので一応4gの軽量化になりました。

35TLRリムの参考重量は400g±20gですので、今回はたまたまアタリリムだったので軽量化になりましたが、同様のケースでは殆どが重量増になるハズですのでご注意ください。


リムハイト+3㎜でブレーキ面にドット加工あり


リム外周に穴がない

と、純正リムと比較して重量増になる要因が多いのにも関わらず、軽さでも上回れる個体が存在するというのは、当店のリムはかなり優秀と言えるかと思います。(自画自賛)


こちらは純正リムですが、しっかりめに割れています。
スポークは全て無事でした。

当初は純正リムか、もしくは当店30TLRリムに交換というのをご提案させて頂きましたが、一部のクライマーの間ではフロントのリムハイトはリアよりも少し高いモノを使用するというのが流行しているそうで、純正リムよりも大幅にコストダウンできる上にリムハイトも高くできるという理由から35TLRリムで組み換える事となりました。

可能ならチタンスポークをとのご希望頂いておりましたが、チタンスポークのTヘッド加工は非対応という事になりましたので、今回は純正スポークをカットして使用しました。

今回のケースでは元リムは32㎜ハイトで、交換リムは35㎜ハイトなので、スポークの必要長が短くなる為、今回は純正スポークの流用が可能でしたが、
これが例えば元リム32㎜で交換リム30㎜の様なケースですと、スポークの必要長が元よりも長くなってしまう為、スポークも交換する必要があります。
(厳密にはロングニップルを使用すれば元のスポークで組む事は可能ですが、ニップルの頭までスポークのネジ山が到達しない状態では強度・耐久性が落ちますので、競技で使用するにはおススメできません。)

しかし、バテッドスポークやエアロスポークにはカットできる長さに限界がありますので、例えば元リム32㎜で交換リムが50㎜等の様なケースですと落差が大き過ぎて、スポークの必要長が短くなり過ぎる為流用は不可です。

プレーンスポークの場合はどこまでもカット可能なので、極端な例では#14プレーンスポークで組まれた700Cのホイールをミニベロ用の451リムに組み換える場合でもスポークの流用は可能になります。