CLX64 Disc バランサー 他

ホイール 作業日報

こんばんは。

ROVAL CLX64 Disc のお預かりです。


画像は作業後。

こちらのお客様は何度もご来店頂いている方なのですが、このホイールを完成車外しの新品状態で入手され、バランス取りでお持ち頂きました。

一応ご自身でバランス取りをされてみたそうなのですが、当店で確認したところ、やはりかなりのズレがありました。

ROVALで使われているモノも含めてシールドベアリングは、静止状態だとグリスの抵抗が大きいので、割りとしっかりしたバランサーが無いと、きちんとバランス取りをする事は出来ないと思います。

これがカンパのCULTで玉当たりも完璧な状態だと、バランサーのベアリングよりも回転抵抗が低かったりするのですが、例えCLXに採用されているセラミックスピード製だとしてもシールドベアリングだとそうはいきません。

で、施工したところ、バランスウェイトはF15.9g、R21.5gになりました。
当店では結構な数のバランス取りを行っていますが、20gオーバーは過去最高(最低?)です。

64mmハイトとはいえ、ここまでバランスがズレているのはちょっと異常というか、完組みホイールとしてあってはならない領域ではないかと思います。

ついでに他の部分も点検したところ、リアは振れほぼ無しのセンターNDSへ0.3mmズレ、フロントは1ヵ所横振れ0.4mmのセンターズレほぼ無しで、ベアリング押し過ぎの状態でした。

フロントベアリング押し過ぎというのはこちらの記事と同様の症状で、もしかしたらROVALあるあるなのかもしれません。

ホイールバランスやフロントベアリングの組み付け不良など、ROVALはちょっとアレかもしれません…。

因みに画像は撮り忘れましたが、ホイールの方に当店ステッカー、車両の方にはQRコードステッカーをそれぞれ貼らせて頂きました。
有難い限りです。