DE ROSA 888 フィッティングとRD調整

作業日報

こんばんは。

デローザ スーパーキングのフィッティングとRDの調整を行いました。


画像は作業後。

ご依頼を受けた時点では、こちらのお客様の身長に対してフレームサイズが若干小さい様に感じていましたが、結果として腰の位置的には割りと適正なところでした。

RDは、トップ側に変速する際にもたついたり引っ掛かったりしていたので、ワイヤーを少し緩めたのですが、シフトワイヤーがただのSUSのせいか、戻りの動きが悪く、調整してもトップには中々入らない状態です。

チェーンも全然伸びていないし、ハンガーも曲がっていませんでした。
トップ以外の変速はスムーズで、競技志向でもなく、街乗りでアウタートップに入れる事もないので、今回はこのままで、次回ワイヤー交換時にBBBのテフロンインナーにするという事になりました。

 

そしてフィッティングに移りますが、こちらのお客様は若い頃から腰痛になり易いそうで、ロードに乗っていても長時間走ると腰が痛くなりガチだそうです。

ポジション的に見た時、腰の痛みを誘発するのは、

  • シート高が高い
  • サドル前後位置が前過ぎ
  • サドルノーズ角度が前上がり
  • クランク長が長い
  • ハンドル位置が遠い・低い

などが原因として挙げられますが、こちらのお客様はクランク長以外の全てに該当していました。

ペダリングの際の腰の重心位置は利き腕や利き脚によって左右にズレガチですが、こちらのお客様は右側にズレていて骨盤の動きも抑制されている感じでした。
お話を伺ったところ、ベース的には左利きだそうで、身体の癖的にも一致しています。

サドル角度 ノーズ3mmダウン
シートポスト 22mmダウン
サドル位置 11mmバック
といった感じになりました。

この時点でまだハンドルは少し遠いですが、フォークコラム的にこれ以上ステム位置を高くできないですし、骨盤の動きが阻害されない状態で暫く走ればもっと前傾姿勢を取れる様になってくるハズなので、そうなるとハンドルは今の位置でジャストくらいになりそうな感じもします。

現状でも断然乗り易くなったとのお言葉を頂戴しましたので、暫くはこれで乗って頂いて身体が馴染んだ段階で、必要ならハンドル位置をステム長で調整する事になりました。


因みに、こちらのお客様はLINEをやっていないにも関わらず、車両にQRコードステッカーを貼って頂きました。
有難い限りです。